看護学科国際活動推進委員会は、学生の国際活動の推進を図ることを目的として活動をしています。2023年度は、2024 年 2 月・3 月に開催される2つの学生海外看護研修(企画:株式会社アトラス旅行)を本学指定の研修と定め、「2023年度 東京医科大学看護学科 海外研修助成金」(第2~4学年対象)として学内公募し、4名の学生へ研修費用の一部を補助しました。
<2023年度 海外研修助成実績:4名>
・アメリカ看護研修:第4学年1名、第3学年2名
・オーストラリア看護研修:第4学年1名
今回、研修に参加した学生から参加報告が届きましたので、以下ご紹介します。なお、この研修助成は今後も毎年継続的に実施していく予定です。(看護学科国際活動推進委員会)
■アメリカ看護研修参加報告(2023年度看護学科卒業生 岩井佑莉亜)
アメリカ看護研修に参加した10日間は、かけがえのない体験になりました。オンラインセミナーや書籍でアメリカの医療について学んでわかったつもりでいましたが、実際は何も知らなかったと思い知らされました。アメリカの医療現場で働く看護師の方やNPの方、学生さんのお話から得られる情報は、質の高さが違いました。マグネット・ホスピタルの認定を最初に受けたアメリカの病院を見学した際には日本との違いに驚きました。ICUの全ての個室の扉がガラス製で、患者の状態を迅速に把握できる設計になっていました。また、機械音がほとんどなく、病棟がとても静かに保たれていました。看護管理者は、看護師、患者双方からの意見をよく聴きとり、現場の環境を整え、ケアの質向上を目指しているところに深い印象を受けました。この研修をきっかけに、アメリカの医療と日本の医療、双方の素晴らしい点を改めて認識することができました。本当にたくさんの素敵な方達と出会うことができ感謝しています。
■オーストラリア看護研修参加報告(2023年度看護学科卒業生 清水咲良)
2024年3月18日から10日間のオーストラリア学生看護研修に参加しました。私は海外で看護師として働くことに興味があり、キャリアを考えるきっかけにしたいと思いこの研修に参加しました。日本とオーストラリアの医療保険制度の違いや看護師の働き方の違いなどをグリフィス大学の先生の講義や現地で働く日本人看護師による講義を通して学ぶことができました。また、現地のPrivate HospitalやWalk in Specialist Emergency Clinicといった病院の視察を通して、日本の病院施設との違いや働いている看護師の様子を間近で見ることができました。プログラムの中には現地で働く日本人看護師の方々と交流することができる時間もあり、海外で看護師として働くことに関する疑問を相談することもできました。このプログラムに参加したことで全国の看護学生との出会いや現地で働く看護師の方々とつながりをもつことができ、とても貴重な経験をすることができました。