これまで、修士大学院生の交流の場としては、新宿キャンパスで毎年行われていたポスター発表会がありました。そこでは、教官、大学院生、学部学生の研究発表以外に、会場内で大学院修士課程の学生のために、就職や進学など進路に関しての情報交換を行うスペースを設置し、学生間の貴重な意見交換の場になっていました。しかし、残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、昨年から、新宿キャンパスにおいて修士学生懇談会を開催しています。今年度の学生懇談会は2024年5月17日に新宿キャンパスにて開催されました。
当日は、林 由起子学長からご挨拶を頂き、会の冒頭のみ修士課程学年担任の金蔵 孝介主任教授(1年担任)、中村 茂樹主任教授(2年担任)、田栗 正隆主任教授と私が参加し、その後、参加学生全員の自己紹介がありました。また、本学の修士課程を修了し博士課程に進学した、薬理学分野の宮城 碧水さんから後輩へアドバイスとして、進路に迷った時期や、進学を決めた理由、研究生活についてなど、実体験を交えお話し頂きました。さらに、修士2年生からは、現在の就職活動の現状や将来にむけた展望をお話し頂きました。就職・進学・研究に関して等大変盛り上がり、予定時間を1時間半も超過し終了し、学生さんにとっては楽しく貴重な会になったようです。
授業のオンデマンド化もあり、なかなか学生同士の横の繋がりをもてない中、今後もこのような会を開催していくことで、学生同士の輪をつなげ、色々な意味で学生生活が豊かになることを期待するとともに、修士だけでなく広く大学院生の研究の活性化をはかっていきたいと考えています。(修士課程専攻主任 黒田 雅彦)
■参加した学生のコメント
学生懇談会に参加して、とても有意義な時間を過ごしました。様々なバックグラウンドを持つ学生たちと交流することで、新しい視点や考え方を学ぶことができました。特に、異なる分野の学生たちとのディスカッションは、自分の専門分野や就職活動に対する理解を深めるだけでなく、他の分野や業界への興味も広がりました。また、懇談会を通じて新しい友人を作ることができ、今後の学業やキャリアにおいてもお互いにサポートし合える関係を築けたことが嬉しかったです。全体として、学生懇談会は非常に充実した経験となり、参加して本当に良かったと感じています。(修士課程1年)
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普段かかわりのない別の研究室の学生の方々と交流することができた良い機会でした。同級生と就活のことを中心に情報を共有したり、また就活を終了された先輩方から就活の進め方などのアドバイスをいただくことができ、今の時期にやるべきことを明確にすることができました。私は、研究室と就活をどのように両立していくべきか悩んでいたので、懇談会を通して自分の不安を共有し、解消することができたので、大変有意義な時間を過ごすことができました。(修士課程1年)
普段は研究室に籠って研究をしているため、他の研究室の方と交流する機会が少なく、今回の懇談会は非常に新鮮で有意義な体験となりました。就職を考えている人や、博士課程への進学を目指している人たちとそれぞれ情報交換を行うことで、将来のキャリア選択に関する新しい視点や情報を得ることができました。また、研究分野が異なっていてもお互いの経験や考えを共有することで、将来に向けたモチベーションが一層高まりました。このような貴重な交流の機会が今後も継続されることを願っています。(修士課程2年)
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修士課程の懇談会では博士や修士の方々のお話を直接聞くことができ、非常に有意義な時間となりました。博士課程の方のお話の中に「博士の今が一番楽しい」という言葉があり、とても印象に残りました。また、普段は関わりの少ない他の研究室の方々と交流を深める機会にも恵まれました。さらに、他の参加者の進路についての話を聞くことで、自分の将来について真剣に考えるきっかけとなりました。これらの経験を通じて、今後の研究活動や進路選択に対する視野が広がったと感じています。(修士課程2年)