2024年7月17日(水)に、腎臓内科学分野 竹口文博客員准教授、大学病院救命救急センター 内田康太郎 講師、シミュレーションセンター冷水育助教、杉原ひとみ看護師および生涯教育センタースタッフの協力のもと、東京都の駒場東邦中学校2年生9名が来訪し、受け入れを実施しました。
同校には医学の道を志す生徒が多く在籍しており、医療への見識を深め、医療に携わる者としての心構えなどを学ぶことを目的として、本学で実施している「総合的な学習の時間による職場訪問」への申し入れがあり、講義と医療体験学習を通して、医師についての理解を深めました。
当日は、西新宿キャンパスの教育研究棟(自主自学館)にあるシミュレーションセンターで行いました。はじめに竹口先生より生徒からの事前質問への回答を中心に「医師という職業について」と題した講義を行いました。続いて内田先生、冷水先生、杉原看護師の指導のもと、聴診器の使い方や、高機能シミュレータを用いた心音の確認、血圧の測定方法、身近なものを使った応急処置など、実践的に学びました。
<参加した生徒からのコメント>
この度、医療体験に参加させて頂き、大変貴重なものとなりました。
僕は小児喘息を持っていて、病院に定期的に患者として通っていますが、この学習を通して病院で患者を診るという医師としての立場を体験できました。
前から夢はずっと医師でしたが、竹口先生から、医師とは「人間の専門家」であり、「人間の専門家」になるためには心理学を学ぶのだと聞き、改めて患者の気持ちに寄り添うことができる「人間の専門家(医師)」になりたいと思いました。
医療体験学習では、高機能シミュレータを用いて聴診器で心音や呼吸音、血圧測定、応急処置方法を学びました。自分が思っていたよりも難しかったです。
今回の学習で、医師として患者と向き合うだけではなく、命とかかわる仕事の重要性や、医師を育てる教育機関として成り立っている大学病院の意義を考えるきっかけとなりました。ありがとうございました。
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僕は将来、医師になりたいと思っています。今回の学習では、医師とはどのような職業なのか、様々な実習でたくさんのことを学ぶことを目標に設定し、参加させていただきました。当日は、医師について、簡単な救急処置について、心臓や肺、脈の正常時と異常時の違いについてなど、様々なことを学ばせていただき、そのすべてがとても勉強になりました。ここで特に印象に残った3つのことを述べたいと思います。
1つ目は、医学部で学ぶことは、「人間」の専門家になれるということです。医学部では様々な医療の分野を学びますが、全体的には結局「人間」のことを学んでいるんだということを教えていただき、まさにその通りであると感じました。
2つ目は、医師という職業は人間関係がとても重要であるということです。例えばどんなに学歴がよくてどんなに優れていてもコミュニケーションが取れない人と、ある程度の実績ではあるがとても話しやすい人とではどちらがよいのかという問いに対して、後者であるとよいという例えがとても分かりやすかったです。そして医師は人の命に直接かかわるため、とても重い責任があるということを感じました。
3つ目は、様々な場面での応急処置方法です。例えば血が出たときは出血の種類によって圧迫時間がそれぞれ違うこと、圧迫をするときは手袋、なければビニール袋を使うとよいこと、腕や足を骨折した場合の三角巾や身の回りの物を使って固定する方法のことなど、重要なことを学びました。林間学校などでそのような場合に陥った時に学んだことを活用していきたいです。
僕は、今まで医師という職業について感じていたことより、医師への見方が変わり、僕も将来はこんな風に働きたいと思いました。今回の実習を受け入れていただいたことに大変感謝しています。
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