2024/08/15
研究活動 プレスリリース

【プレスリリース】DICER1症候群の発症機構の解明~DICER1症候群疾患モデルの作製から治療薬の開発へ~

 
 東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)分子病理学分野 黒田雅彦主任教授、大野慎一郎講師、老川桂生(大学院医学研究科博士課程:研究当時)の研究チームが、米国のChildren's Minnesota HospitalのKris Ann Schultz博士らと共同で、DICER1症候群における嚢胞性腫瘍の発症メカニズムを明らかにしました。本研究成果は、2024年6月26日に英国の病理学会誌「The Journal of Pathology」(IF 5.6)に掲載されました。

【本研究のポイント】

  • DICER1症候群患者組織で発見された遺伝子変異(2種類のDICER1遺伝子変異)をマウスの肝臓で再現した結果、DICER1症候群に含まれる嚢胞性肝腫瘍を発症した。
  • 肝嚢胞形成の原因として、PKD1およびPRKCSHの有意な発現低下および、肝内胆管上皮に発現する一次繊毛の形成異常を明らかにした。
  • 希少難病において、再現性の高い疾患モデル動物は、病態解明および治療法の開発に極めて重要であり、今後は他のDICER1症候群関連疾患のモデル作製への応用が期待される。

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