2024/09/06
社会貢献

中学生の「総合学習探求の時間による職場訪問」受け入れを実施

 2024年8月28日(水)に、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野 上田百合講師、大学病院救命救急センター 内田康太郎講師、シミュレーションセンター冷水育助教、杉原ひとみ看護師および生涯教育センタースタッフの協力のもと、東京都の鷗友学園女子中学校3年生10名が来訪し、受け入れを実施しました。
 同校には医学の道を志す生徒たちが多く在籍しており、今回の訪問で実際に働いている方のお話を伺い、進路について主体的に考えるきっかけを得ることを目的として、本学で実施している「総合的な学習の時間による職場訪問」への申し入れがありました。
 当日は、西新宿キャンパスの教育研究棟(自主自学館)にあるシミュレーションセンターで行いました。はじめに上田先生より生徒からの事前質問への回答を中心に「医師という職業について」と題した講義を行いました。続いて内田先生、冷水先生、杉原看護師の指導のもと、聴診器の使い方や、高機能シミュレータを用いた心音の確認、血圧の測定方法、身近なものを使った応急処置、胸骨圧迫とAEDの操作など、実践的に学びました。

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上田先生の講義を聞く生徒さんたち
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聴診器の使い方を学んでいる様子
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胸骨圧迫とAEDの操作を学んでいる様子
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足を骨折した時の応急処置を学んでいる様子

<参加した生徒からのコメント>

 医者として実際に働いている方から直接お話を伺える機会を設けていただき、ありがとうございました。
 上田先生からの医者という職業についての講義では、医学部に入ってから医者になるまでに学ぶことや、ご自身の医者としての生活を教えていただきました。これまで不確定な夢でしかなかった医者という職業に対して、具体的なキャリアプランを構築していく大きな一歩となりました。
 中でも、医学生であっても患者様からは1人の医師として見られるということは、大学生という期間の意義を改めて考えるきっかけになりました。大学生というのは、働くための力を身につける期間であって、その力は卒業する時点で自然と身につくものでは無いのだと気づきました。大学生のうちに、働いている方と関わることや仕事を体験する過程で獲得していく力なのだと思います。高機能シミュレータを多く使う東京医科大学病院ではこの力を育むことができると感じると共に、そのような環境で医療体験をさせていただいたことは貴重な経験であったと実感しております。重ねて感謝申し上げます。

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 今回の職場体験では新しい発見が多かったです。特に医師になったあとの選択肢が幅広いことは医師のいいところだなと感じました。また、医師は一人の患者さんを支えるたくさんのスタッフのリーダー的存在だと聞き、自分で方針を決定する力が重要だと分かりました。
 医療体験学習では、高機能シミュレータを使って実際に心音や呼吸音を聞き、もしもの時の応急処置を学びました。私の中で、正常でない患者さんの心音などはどのようにして聞き分けるのか、聞き分ける練習はどのようにするのかずっと疑問に思っていたので、高機能シミュレータの存在を知り納得しました。
 全体を通して、医師や看護師の方々は真面目で静かなイメージがあったのですが、今回この体験に携わってくださった方々全員が明るく、面白く、フレンドリーだったことで質問もしやすく、有意義な時間を過ごすことができました。
 私は医師になることが目標なので、今回実際に医療職の方々とお話しする機会を頂けてとても嬉しかったです。「やりたいことはこまめに言葉にして、チャンスは掴みに行くと良い」というメッセージを胸に、今回の体験で得たことをこれからの生活で生かしていきたいと思います。
 改めてこの度は貴重な機会を頂きありがとうございました。

このニュースに関するお問い合わせ

学校法人東京医科大学 企画部 広報・社会連携推進室 03-3351-6141(代表)

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