2024年11月19日に、クラリベイト・アナリティクス社が発表した2024年度の高被引用論文著者リストで、本学の医学総合研究所 未来医療研究センター 分子細胞治療研究部門の落谷孝広特任教授が選出されました。これにより、2019年から6年連続の選出となりました。
これは、Web of Science™の分野別・年度別の被引用数で上位1%に入るような被引用数の多い論文を複数発表するなど、優れた研究の影響力が認められたことを示しています。
クラリベイト社は毎年、世界で最も影響力のある研究者(過去10年間で最も多く引用された研究者)を特定しており、2024年は、特定の20研究分野とクロスフィールド(複数の分野にまたがる)の研究者6,636名が選出され、落谷教授はクロスフィールドで選出されました。なお、クロスフィールドで選出された国内の機関に所属している研究者は28名です。日本人の受賞者数は年々低下傾向にあり、2024年は全ての分野で78名の受賞でした。世界的には米国の受賞者数が最も多く全体の36.4%を占めていますが、この数値も2019年の44.1%からはかなり下落しているのに対し、今回も世界2位の中国は20.4%で、2019年の10.2%に比べると大躍進になっています。
本学医学総合研究所の落谷特任教授は、マイクロRNAやエクソソーム研究の「がん」領域で世界をリードしています。その貢献度は世界的に認知されており、<ExpertScape>、<Scholar GPS>、という独立した国際的2機関の調査において、エクソソームの研究者別ランキングで共に世界1位にランキングされました(2024年のノーベル生理学・医学賞に輝いた"マイクロRNA"の分野では、落谷特任教授は世界第9位の研究実績です)。
落谷特任教授の論文は「分子生物学」をはじめ数多くの研究分野において引用されており、複数分野で大きな影響力をもつ研究者が選ばれる「クロスフィールド」のカテゴリーにおいて選出されました。また、日本細胞外小胞学会(JSEV)の理事長を務め、エクソソームという、細胞が分泌する細胞外小胞によるがんなどの疾患メカニズムを解明し、診断や治療法開発につながる研究成果を生み出しており、落谷特任教授の論文は、基礎から臨床まで様々な研究論文に引用されています。
■Web of Science はこちらから>>
https://clarivate.com/highly-cited-researchers/
■東京医科大学医学総合研究所 分子細胞治療研究部門
ホームページはこちら>> http://tokyo-med-mcm.jp/