2026/02/19
研究活動 プレスリリース

【プレスリリース】免疫細胞の運命を決める「リン酸化スイッチ」を発見  ~胸腺内におけるT細胞の系列分化のメカニズムを解明~

【概要】
 東京医科大学(学長:宮澤啓介/東京都新宿区)免疫学分野の横須賀忠 主任教授、町山裕亮 講師、理化学研究所(理研)生命医科学研究センター免疫転写制御研究チームの谷内一郎 チームディレクター、徳島大学先端酵素学研究所藤井節郎記念医科学センター細胞情報学分野の小迫英尊 教授らの国際共同研究グループは、免疫細胞の一種であるT細胞がどのタイプに分化するかを決める仕組みを明らかにしました。
 本研究成果は、T細胞が胸腺でCD4陽性ヘルパーT細胞とCD8陽性キラーT細胞という異なる系列に分かれる分子メカニズムの理解に新たな手掛かりを提供します。この知見は、免疫応答の理解を深めるものであり、今後の免疫学研究や関連技術の発展に寄与する可能性があります。
 今回、国際共同研究グループは、転写因子であるRunxタンパク質の末端にある「チロシン」というアミノ酸のリン酸化により、T細胞の分化の運命が決定されることを発見しました。
 本研究は、科学雑誌『Nature Immunology』オンライン版(2月19日付:日本時間2月19日)に掲載されました。

【論文情報】

  • タイトル:Phosphorylation of Runx protein controls helper CD4+ T cell versus cytotoxic CD8+ T cell lineage choice
  • 著  者:Chihiro Ogawa, Kazuki Okuyama, Satoshi Kojo, Kohei Nishino, Hiroaki Machiyama, Aditya K. Padhi, Hirotaka Takahashi, Takashi Ebihara, Mari Tenno, Qin Zhizhen, Sawako Muroi, Kosei Ito, Tatsuya Sawasaki, Kam Y. J. Zhang, Hai-Hui Xue, Tadashi Yokosuka, Hidetaka Kosako and Ichiro Taniuchi
  • 掲載誌名:Nature Immunology
  • D O I :https://doi.org/10.1038/s41590-026-02441-6

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