学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
4年間の学修を通して、国内外を問わず看護が必要とされるあらゆる場で、どのような状況でも最善の看護を提供できるよう、次の能力を有すると認められる者に学位を授与する。
- 人間の尊厳を守る力
- 科学的に探究し、表現する力
- 看護の対象を理解し実践する力
- 人や社会と関係を築く力
- 多職種と連携する力
- プロフェッショナルリズムに基づき責任を果たす力
- 生涯にわたって研鑽し続ける力
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
本学看護学科のカリキュラムは、「一般教育科目」「専門基礎科目」「専門科目」の3つの科目群から構成されている。カリキュラム構築の考え方は、次のとおりである。
- 教育理念である自主自学を基盤に、科学的思考が段階的かつ着実に身に付き、高い倫理観を涵養することができるカリキュラムとする。
- ディプロマポリシーに掲げる7つの力を育成するために、学修が積みあがるような科目設定と配置を行う。
- アクティブラーニングを主軸とした様々な教育方法を通じて学修を展開する。
入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)
1. 大学で看護学を学ぶために十分な基礎学力を有する人
2. 主体的に学ぶ姿勢を有する人
3. 看護学への強い関心を有する人
4. 人と社会へ関心を持ち関わろうとする人
入学試験での評価は、以下のように行います。
一般選抜および共通テスト利用選抜における基礎学力については、筆記試験で評価します。
学校推薦型選抜および社会人選抜における基礎学力については、小論文と調査書または成績証明書で評価します。主体的に学ぶ姿勢と看護への関心については、調査書または志望動機および面接で評価します。人と社会への関心および関わる姿勢については、一般選抜および共通テスト利用選抜では面接、学校推薦型選抜および社会人選抜では面接と小論文で評価します。
入学までに身につけておくべきこと
医学部看護学科の4年間では、幅広い分野の知識や技術を習得し、看護を実践する能力を身につけていくことが求められます。また卒業後は看護職者として、生涯にわたって研鑽を続けなければなりません。そのために、医学部看護学科に入学するまでに、以下の教科・科目についての十分な基礎学力とともに、学生自らが主体的かつ能動的、継続的に学ぶ姿勢を身につけていることを強く望みます。
数学:基本的な計算力、論理的思考力
理科:自然科学についての基礎的理解と科学的思考力
国語:日本語の文章読解力、文章構成力、論理的表現力
英語:英文の読解力、表現力、基礎的なコミュニケーション能力
社会:基礎的な知識に基づいて事象を多面的に捉える力
特別活動、課外活動:医療・看護への関心、人と関わる力、協調性
学修成果・教育成果を把握・検証する方針(アセスメント・ポリシー)【医学部共通】
本ポリシーは教育の質向上を推進するため、三つのポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)に基づく学修成果・教育成果を把握・検証する⽅針を定めたものです。
- アドミッション・ポリシーを満たす⼈材か、カリキュラム・ポリシーに則って学修が進められているか、ディプロマ・ポリシーに⽰された基準を達成できているかについて、様々な評価指標をもとに多⾯的に評価します。そのため教学に係る全学統合データベースの整備を⾏います。
- 教育課程(学科)レベルの学修成果は、⼊学試験成績、各学年終了時や卒業時の成績の分布状況、GPA、進級率、国家試験合格率のほか、新⼊⽣アンケート、学修⾏動調査、卒業時アンケート、卒業⽣アンケートなど直接評価・間接評価を⽤いて把握します。
- 授業科⽬レベルの成績評価は、シラバスに明⽰された評価⽅法・評価基準に基づき、学則および東京医科⼤学GPA(Grade Point Average)実施要項等に則り厳格に⾏います。また、シラバスの充実に努めます。
- 学修成果の達成状況を学⽣・教員にフィードバックします。
- 学修成果の検証は、教授会、教育IR センター、アドミッションセンター、および各学科の関連委員会等が連携して⾏います。
- 学修成果の検証結果を授業内容・教育⼿法・カリキュラムの改善につなげ、継続的な教育の質向上に努めます。
- 学⽣の学修成果、⼤学全体の教育成果についての情報を社会へ公表します。