学長挨拶

東京医科大学の飛躍に向けて

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  東京医科大学 学長 林 由起子

 この度、新たな学長選出規程のもとで東京医科大学学長に再任されました。

 これまでの3年間は、不適切入試の事案に真摯に向き合い誠実に対応すること、そして社会からの信頼を回復していくことを最優先に、「風通しのよい組織への転換」を基本とした改革を進めて参りました。不正の発生する余地のない入学試験の仕組みを構築し、確実に公正な入学試験を継続していること、外部からの意見を適切に取り入れた法人ガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底を図っていること、その両面からの再発防止策の着実な履行が評価され、大学基準協会による大学評価(認証評価)追評価にて「適合」の認定も受け、経常費補助金も段階的に交付されています。また、2022年度には国際基準に基づく医学教育分野別認証評価(国際認証)の再受審も決定しました。教職員の意見を反映した働きやすい環境の整備にも積極的に取り組んでいます。教学面では、内部質保証を実質化する仕組みを構築するとともに、新型コロナウイルスによるパンデミックを契機としたオンライン教育の充実、VR教材の開発、感染症実践コースをはじめとした新たな取り組みを進めています。そしてこれらの取り組みは「学長かわら版」などで学内外に発信しています。

 今後の3年間は、建学の精神である「自主自学」に基づき、急速に変化する時代にあっても継続して本学のミッションである「患者とともに歩む医療人を育てる」ために、「自ら考える力」に重点を置いて、人間教育と医学・看護学教育を充実させていきます。そのために柔軟にカリキュラムの見直しを行いながら、①医療人としての高い倫理観の涵養と態度教育の充実、②多職種連携や社会連携教育、国際交流の充実による多角的視点の育成、③低学年からの繰り返しによる臨床技能の着実な修得、そして④医療を支える科学的視点の育成に重点をおいた教育を行います。

 一方、「知の力」こそが本質的な大学力を示すものだと考えます。研究環境を整備し大学院教育を充実させること、学内外の連携強化によって、さらなる発展的研究を進めていくこと、そして研究成果を積極的に発信していくことに注力し、「患者に優しい医療」をテーマに全学的に医学研究を推進していきます。

 100年以上の歴史と伝統を守り、最先端の医学・医療を牽引する大学にふさわしいキャンパスの整備計画にも着手しています。

今後も一人ひとりを尊重し、個性および能力を十分に発揮できる柔軟かつ強靱な大学を目指して、更なる改革を進めて参ります。

東京医科大学 学長
林 由起子

*学長主導の未来に向けた取り組みはこちら>>

<2021年9月1日現在>

林 由起子(はやし ゆきこ)
1961年10月19日生(59才)

【学歴・職歴】

1986年 3月 東京医科大学 卒業

1995年 2月 医学博士 順天堂大学 乙 第1206号

1986年 6 月 順天堂大学 脳神経内科学講座 研修医

1991年 3 月    同   上       助手

1991年 6 月 国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第一部 流動研究員

1999年11月 国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第一部 第一室長

2013年 8 月 東京医科大学 神経生理学講座 主任教授

2014年10月 東京医科大学 病態生理学分野 主任教授(組織変更・現在に至る)

2014年 7 月 東京医科大学 校医(~2015年8月)

2015年 9 月 東京医科大学 副図書館長(~2018年9月)

2016年 2 月 東京医科大学病院 遺伝子診療センター 副センター長

2018年 4 月 東京医科大学 医師・学生・研究者支援センター 副センター長(~2018年9月)

2018年10月 東京医科大学 学長

【学会認定医・指導医等】

日本生理学会 認定生理学エデュケーター、日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医、日本神経学会 認定医・指導医、日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医・指導医

【学会役員等】

日本生理学会 役員、日本筋学会 理事、日本神経学会 代議員、日本人類遺伝学会評議員、アジア・オセアニア筋学会 理事、日本学術会議 連携会員

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