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東京医科大学 皮膚科学教室
Tokyo Medical University
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皮膚腫瘍

■ 皮膚腫瘍
皮膚腫瘍では、しこりができた、ほくろのようなものが大きくなった、皮膚がくずれてただれてきたなどの症状を示します。大まかには良性と悪性に分類されます。良性であっても徐々に大きくなり美容的に問題が起こる場合もあります。当院では皮膚腫瘍の診断にダーモスコピーという拡大鏡を使用して、診断に利用しています。外来での小手術は、なるべく傷の残りにくい手術法を選択するよう心がけています。植皮などにより再建する場合は入院が必要です。気になるしこりや色素斑がございましたらお気軽にご相談ください。
治療の詳細は「腫瘍外来 」へ

■ 疾患
■ 悪性黒色腫
メラニン色素をつくる色素細胞(メラノサイト)が悪性化したために発症します。悪性度が強く転移によって命にかかわることが多い皮膚悪性腫瘍のひとつです。
■ 有棘細胞癌 症例
皮膚を構成する要素のうち最外層に位置する表皮角化細胞の悪性化によっておこります。大きくなり一部がくずれると悪臭を放ちます。転移することもあるので早めの対処が重要です。
■ ボーエン病 症例
表皮の悪性腫瘍ですが、まだ表皮の中だけで増殖している早期がんの状態です。この時期に完全に切除してしまえば完治します。
■ 基底細胞癌 症例
顔面に好発する1cm大くらいまでの黒色のしこりです。転移することはまれですが、急速に増大して眼窩・鼻腔・口腔内などに拡大し、美容的に問題となることがあります。
■ 乳房外パジェット病
男女を問わず外陰部〜肛門周囲にできる汗腺の悪性腫瘍です。初期には湿疹やインキンタムシに間違えられてしまうこともある診断がやや難しい悪性腫瘍です。左右非対称の紅斑、褐色斑として観察されます。
■ 皮膚悪性リンパ腫(菌状息肉症など)
皮膚に侵入した白血球の仲間(リンパ球)が悪性化する疾患です。初期には体に湿疹のような赤い斑点が多発し、10年以上かけて徐々に進行していきます。進行期には全身にコブがたくさんできます。

■ キーワード
■ ダーモスコピー
悪性黒色腫や基底細胞癌などの色素性疾患の診断に有用な機器。特殊な拡大鏡で患部を観察することにより診断に役立てる。
■ センチネルリンパ節生検
悪性腫瘍ははじめに病変に近い所属リンパ節に転移することが多い。したがって腫瘍がある程度の大きさになったら予防的に近くのリンパ節を全て摘除(郭清)することが多かった。郭清をするとリンパ液の流れが悪くなるため、腕や下肢が丸太のようにむくんでしまい、生活の質を著しく落としてしまうことがあった。近年、腫瘍の存在する部位を監視しているリンパ節があることが知られるようになり、そのリンパ節をピンポイントに生検することで転移の有無を確認し、不必要なリンパ節を郭清しない治療が行われている。
■ がん分子標的治療
準備中