主任教授
髙橋 宗春
概要
組織・神経解剖学分野は、主任教授(髙橋宗春)、准教授1名(大山恭司)、講師4名(北澤宏理、篠原広志、権田裕子、柏木太一)、助手2名(戸田景子、林田美緒)のスタッフにより構成されています。
教育では、主に医学部医学科第1学年の組織学と第2学年の神経解剖学の講義・実習を担当しています。当分野の教育の第一の目的は、人体構造・機能の理解や将来の医療活動で必要となる組織学、神経解剖学の基本的な知識と考え方を身につけていただくことです。器官や組織の細部構造から、その機能が自然にイメージできるような感覚を体得していただきたいと考えています。第二は、形態学の面白さや奥の深さを実感してもらうことです。細胞生物学から比較解剖学までスケールの大小に関わらず、個体発生と系統進化という二つの時間軸の交点に、形態が位置することを理解してもらいたいと考えています。
研究では、脳を含む頭部領域の発生学を中心とした研究を、多彩な動物種を対象に様々な解析法を用いて行っています。既存の学問枠にとらわれず、発生学を軸に、形態・ゲノム・進化・医学を融合した新しい学際的研究領域を開拓したいと考えております。
教育内容
主な研究領域(研究内容)
- 脊索動物の進化発生生物学(髙橋宗春) https://researchmap.jp/tokiharu_takahashi
- 視床下部の発生とプログラム細胞老化(大山恭司)
- 疼痛を制御する中枢神経系の解剖と生理 (北澤宏理)
- 海馬の神経幹細胞を中心としたニューロン新生機構の包括的解析(篠原広志、柏木太一)
- 脳の発生と神経回路を制御するメカニズムの解明(権田裕子)
大学院医学研究科について
担当科目名名称
講義・演習
- 発生学特論(髙橋宗春、大山恭司)
- 中枢神経系シナプスの解剖と生理(北澤宏理)
実験・実習
- 分子生物学的・免疫組織化学的解析法(髙橋宗春、大山恭司、篠原広志、権田裕子)
- 電気生理学的解析(北澤宏理)
- 比較ゲノム・分子系統解析(髙橋宗春)
大学院特別講義
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進化・発生セミナー
講義概要
発生学特論では、発生学全般、神経発生学、進化発生学に関する最新の文献や当分野の研究結果を、教員・大学院生が発表・議論します。
分子発生学的解析法では、共焦点レーザー顕微鏡・実体蛍光顕微鏡によるイメージング解析、遺伝子改変動物(マウス・ゼブラフィッシュ)を用いた細胞追跡・機能解析法、発生胚、脳組織への遺伝子導入法、幹細胞の培養法などの技術を習得します。
大学院特別講義「進化・発生セミナー」では、国内・外を問わず、神経科学・進化発生学分野の著名な研究者に特別講義をお願いしています。