呼吸器・甲状腺外科学分野

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主任教授
池田 徳彦
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概要

肺癌・甲状腺癌を中⼼とした臨床研究、基礎研究を⾏い、新規医療として実現しうるトランスレーショナルリサーチを推進します。特に分子生物学的手法による癌の特性解析、AIの医学応用、低侵襲・個別化治療はメインテーマです。これに加え、臨床試験、治験、医療安全、研究倫理など、academic surgeonとしての幅広い知識の修得も重視しています。

教育内容

主な研究領域(研究内容)

  • 肺癌の集学的治療
  • 呼吸器疾患の外科治療
  • 肺癌のゲノム生物学的解析
  • 腫瘍免疫学
  • AIによる肺癌の悪性度評価
  • VR, MR画像の医学応用
  • 医⼯連携と低侵襲治療
  • 肺癌の内視鏡的診断・治療
  • 甲状腺癌の分⼦⽣物学的診断・治療

担当科目名名称

外科系外科学(第1)

講義概要

■ゲノム生物学

肺癌をはじめとする胸部悪性腫瘍の遺伝⼦レベルのトランスレーショナル研究を⾏うとともに、その成果と臨床データの統合解析により臨床応⽤を⽬指します。また現在⾏われている癌の診断および(集学的)治療の臨床試験に参加し、対象領域における癌研究の現状について理解を深めます。さらに、基礎的知識として組織検体やリキッドバイオプシーから抽出したDNA / RNAを使ったゲノム解析や免疫応答解析、病理組織学診断・細胞診断の修得等、腫瘍学の包括的な知識を獲得することを⽬標とします。


■医工連携・先端医療

高精度画像支援技術を導⼊した最新の内視鏡診断や低侵襲手術(胸腔鏡手術、ロボット支援手術の開発)、AIを⽤いた高次解析技術による画像診断、組織診断、基礎的研究などを研究テーマとしています。国内外の機関との医⼯連携により最先端医療の開発やイノベーションへ向けた研究を⾏います。

光医学
光線⼒学的治療(PDT) などのレーザー治療の適応拡⼤、光⼯学の臨床応⽤を⽬指したトランスレーショナルリサーチを⾏います。具体的にはPDTのmolecular targetの解析、PDTと⾎管新⽣阻害剤との併⽤療法の開発、悪性中皮腫に対する集学的治療の開発、光線過敏症リスク予想、末梢小型肺癌に対する光線力学的治療の開発などを行っております。

■甲状腺癌のトランスレーショナルリサーチ
ハイリスク型甲状腺癌を主な研究テーマとして、臨床に軸足を置き、生じた疑問を研究で解決する姿勢で臨んでいます。新規医療機器を使用した甲状腺癌治療技術の開発および臨床応用を行っており、他施設に先駆けて電動組織剥離装置の反回神経への影響を持続神経モニタリング装置と組織所見により評価しました。甲状腺癌の分子標的治療では、その開始時期や投与方法が完全に確立されてはいないため、エビデンス形成を目的に多くの治験に参加しています。分子標的薬耐性獲得機序のメカニズムの解明のための基礎研究として、癌微小環境において活性化し高発現しているTGF-βと炎症性サイトカインIL-6の薬剤感受性と抵抗性獲得機序に及ぼす作用の研究を行っています。

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