心臓血管外科学分野

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主任教授
島原 佑介
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概要

当分野は昭和32年に創設され65年の歴史を有します。現在、心臓血管外科学の分野として、主に循環器内科学と共同でチームを形成し循環器疾患に対する治療に取り組んでいます。心臓血管造影CTによる詳細な術前解析を行うことで、より正確かつ安全な心臓胸部大動脈手術や4K 3D 内視鏡を用いた完全内視鏡下小開胸手術 (低侵襲心臓手術、MICS)を実践しています。低侵襲手術では、MICSに加え、動脈グラフトを多用したオフポンプ冠動脈バイパス術、カテーテルによる大動脈弁置換術 (TAVI、TAVR)、ステントグラフト内挿術を行っております。慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対してはカテーテル治療 (BPA)と手術治療 (PEA)の両方を行うことができる全国でも数少ない施設であり、全国より数多くの患者さんが紹介されております。近年では心臓血管外科手術が必要な患者さんは高齢化・重症化しており、複数の心臓血管疾患を有する患者さんも多くなっています。このような患者さんに対しては、低侵襲治療を組み合わせた同時治療や段階的治療を実施することにより手術合併症の最小化を目指しております。また、下肢虚血性疾患に対する再生医療にも取り組んでいます。当分野ではこれらに関連した基礎・臨床研究を行っております。

教育内容

主な研究領域(研究内容)

  1. 術前心臓CTによる心臓手術プランニング確立を目指す研究
  2. CT、MRI解析による大動脈解離発生メカニズムに関する研究
  3. 慢性血栓塞栓性肺高血圧症における摘出内膜組織を用いた病態解明に関する研究
  4. 慢性血栓塞栓性肺高血圧症における薬物、カテーテル治療、手術の混合治療に関する研究
  5. 下肢末梢血管虚血に対する再生医療に関する研究
  6. ステントグラフト、オープンステントグラフトの開発に関する研究
  7. 大規模データベースによる研究 (大動脈解離、結合組織疾患、大動脈食道瘻)
  8. 低侵襲心臓手術 (MICS、OPCAB、TAVI、TEVAR、EVAR)に関する研究
  9. ハイリスク患者に対する段階的治療戦略に関する研究

担当科目名名称

心臓血管外科学

講義概要

実習・実験では、モーニングカンファレンス、病棟回診、症例検討会、外来陪席、手術を通じて、研究の基礎となる心臓血管外科治療における実際の臨床について深く掘り下げて理解してもらいます。講義・演習では心臓手術、大動脈手術、大動脈ステントグラフト内挿術、下肢末梢血管疾患および再生医療、心臓血管外科領域におけるCT画像解析について学んでいただき、担当指導教官や医局員と共に研究テーマに取り組んでいただきます。

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