教授
小島 多香子
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概要
絶えず進化する社会において、医療従事者・研究者として、外国人患者を対象とする国際診療、国際学会での発表、国際雑誌への論文投稿の3つの「発信力」、すなわち聞く、話す、読む、書くのコミュニケーションスキルは必要不可欠なものです。また、近年、医療現場でも外国人患者が増加しており、患者と医療従事者とのコミュニケーションは言語だけでなく多文化共生も重要な課題となってきました。国際教育研究センターは、あらゆる場面において良好なコミュニケーションを築くための英語および文化的背景などを含めた医学英語教育、看護英語教育を行っています。さらに、論文執筆において、グローバルスタンダードとなっている出版倫理は、日本国内ではまだまだその重要性が十分に認識されておらず、日本の医学界でも課題となっています。本学では国際的発信力に欠かせない出版倫理教育も行い、国際的な舞台で活躍できる医療従事者・研究者の育成を目指します。
教育内容
医学英語教育
医学科1年から4年までEnglish for Medical Purposes (EMP) 教育を実施しております。 1、2年では専門用語や基本的な表現の基礎知識を身につけ、3年以降は医療人としての礎となる本学の医学教育カリキュラムと日々進化する医療現場に則して、応用的かつ実践的な医学英語教育を行っております。5年生では海外臨床実習に向けての事前学習として、自由科目の「海外臨床実習コミュニケーション」も設置しています。
看護英語教育
医療現場で外国人患者のケアを提供するための1年生から一貫した英語教育を実施しております。1年生から英語の専門用語や英語表現、日常生活用語など、看護ケアに必要とされる実践的な看護英語を中心に学びます。また、医療情報の収集に必要な読解力と記述力も身につけます。
主な研究領域(研究内容)
- 医学英語指導及び教材作成
- 医学英語論文執筆・発表の指導
- 出版倫理教育
- 海外臨床実習のための英語指導
- 国際交流
大学院医学研究科について
担当科目名名称
医学特論III(医学英語)(修士課程)
国際発信のための論文執筆とプレゼンテーション(博士課程)
講義概要
当センターでは、①医学英語論文作成法の習得、②英語の口頭発表方法の習得、③医学会でのアカデミックキャリア構築の方法の習得、の3つを学習目標としています。講義では、論文執筆方法の理解を深め、論文執筆の際にみられる間違いや、論文がアクセプトされるためのポイント、出版倫理教育、国際学会でポスターや口頭発表の際の注意点等を扱い、大学院生がアカデミックキャリアを積む上で必要な教育を行っています。