ミッションを実現するために
東京医科大学のミッション「患者とともに歩む医療人を育てる」の実現に向け、医学科の教育プログラムを定めています。特に、ミッションの付帯事項に基づき、第1・2学年で身に付けるべき能力を設定し、それを修得できるカリキュラムを組んでいます。
第1・2学年での「基盤教育プログラム」
入学後2年間で生涯の学びと診療の実践のための「基盤」となる力を修得します。「自己と他者」の関係性を考える力を養うために人文科学系の科目を、協働して課題を解決する力を養うためにPBL(問題解決型学習)や多職種連携教育を実施しています。また、症候・疾患を基礎医学の概念で考える力を養うため、基礎医学統合演習の科目があり、基礎医学を学んだ後に実際の症例検討をしています。また、主体的に学ぶ力を養うため、反転授業や少人数教育、PBL、e-ポートフォリオ、シミュレーションなどの手法を取り入れた授業を行っています。
第3・4学年での「臨床医学・社会医学プログラム」
基盤教育を終えた後の2年間で、臨床・社会医学系の科目を履修します。オンデマンドと双方向の対面型演習のハイブリッド型受講形態をとっており、学生が自分のペースで学修を進めることができます。時間に余裕ができるため、学修意欲のある学生は、2022年度に導入された少人数ゼミ形式の演習「自由な学び系科目」に参加し、研究や地域医療、USMLE受験や海外臨床実習の準備など、学生のニーズに応じた「能動的な学び」ができるようになっています。
「自由な学び系科目」で「能動的な学び」を後押し
建学の精神「自主自学」の実践として、2022年度より、海外臨床実習コミュニケーション、USMLE受験準備コース、地域医療リーダーズコース、リサーチ・コースなど「柔軟で、多様で、主体的な学び」を後押しする「自由科目」を導入しています。さらに、2023年度より「自由科目」を「自由な学び系科目」と改名し、さらに「Road to Top Surgeon」という「将来の外科学の中心となる人材」の育成を目指した外科学コースが導入されました。
- リサーチ・コース〈第1~5学年〉:研究室に所属し研究の方法論を体系的に学び、学術論文を書くレベルまで科学する。
- 海外臨床実習コミュニケーション〈第5学年〉:海外臨床実習の準備を行う。
- USMLE受験準備コース 〈第2~5学年〉:米国医師国家試験(USMLE)の受験サポートを行う。
- 地域医療リーダーズコース〈第1~5学年〉:地域医療を深く学び、将来のリーダーを育てる。
- Road to Top Surgeon〈第3・4学年〉:外科学の現状を把握しつつ、近未来の外科学を見据えた知識と手技を修得する。【NEW】