このたび、本学ナノ粒子先端医学応用講座(現:ケミカルバイオロジー講座)が参画する国際共同研究グループにおいて、当該研究に関する論⽂が国際学術誌「Nature Chemical Biology」(オンライン版)に掲載されました。
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【本研究開発の概要】
・ サリドマイドは胎児に催奇形性を示す薬剤ですが、サリドマイドはp63というタンパク質の分解を誘導することで手足や耳の発生を阻害していることがゼブラフィッシュのモデル実験系により明らかとなりました。
・ サリドマイドは本研究グループが以前に同定したサリドマイド標的タンパク質、セレブロンに結合し、セレブロンの働きを乗っ取ることで、p63の分解を誘導します。
・ 本成果により、サリドマイド催奇形性の詳細なメカニズムが判明しました。本研究の知見を活かして、サリドマイドの副作用を軽減した新薬が開発されることが期待されます。