医局員の声

昨年入局してくれた新入医局員の、入局1年経ってからの感想や皮膚科への入局を選んだ理由などをご紹介します。

 

入局から1年経ってどうですか?

皮膚科医として働き始めてまだ1年弱と短いですが、日々学びがあります。この1年は原田先生を始め、多くの先生方にご指導いただきとても恵まれた環境で働く事ができました。
原田和俊教授をはじめ医局員の先生方には皮膚科というより、医学の基礎から勉強し直させていただくことが多々あります。
外部からは私のみで不安でしたが、同期に恵まれ、すぐに馴染むことができました。 学ぶ環境としても大変恵まれており、教授が勉強会を開いてくださったり、わからないことを上の先生が丁寧に教えてくださったりと、非常に有意義な日々を過ごさせていただきました。

 

なぜ皮膚科に入局しようと思いましたか?

初期研修は茨城医療センターで行い、皮膚科を回りました。処置を通じて患者さんと接する機会が他の科よりも多いのが印象的でした。目に見えて治療効果がわかることに爽快感や達成感を感じ、興味を持ちました。
医学部在学中、ご縁があり、他病院の病理診断科に通うようになりました。さまざまな臓器の標本を眺め、切り出しや病理解剖、標本作製を手伝わせていただきました。当時の部長に、プレパラート1枚1枚が患者さんの身体と思って接するようにと言われた言葉は今も胸に刻まれています。 そんな折、大学5年生の頃、乳房外パジェット病と有棘細胞癌の併発症例で論文を執筆する機会をいただきました。完成まで1年以上かかりましたが、初めて1つの症例を深く掘り下げる経験をし、これをきっかけに皮膚病理に強く興味を持つようになりました。 その後、東京医科大学病院で初期研修を修了しました。最後まで病理医と皮膚科医で迷いましたが、患者を直接診たいという初心の気持ちが残っていたこと、また、臨床と地続きで病理組織をみて、診断し、その結果を自分で患者に還元できるダイナミックさに魅力を感じ、皮膚科医を選択しました。
初期研修は、もともと皮膚科への入局を考えていたので東京医科大学病院で行いました。皮膚科に興味をもったのは、学生時代の授業の時です。東京医科大学の皮膚科の授業は、3年生の時だったと思いますが、全員「あたらしい皮膚科学」を買って、写真を見ながら専用のテキストを使って行う形式でした。当時は、こんな病気があるのかと写真を見る度に驚くことばかりで衝撃を受けました。 また、臨床実習を通して視覚的に鑑別疾患をあげることができ、治療の効果も実感できることは面白いと感じるようになりました。手術も好きだったので、内科的な面と外科的な面を両方兼ね備えている点も魅力でした。

 

毎日どんなことをしていますか?

現在、病棟を主に担当し、大学病院ならではの重症疾患や稀少疾患にも触れることができ非常に勉強になっております。外来では乾癬外来を主に担当させていただいております。
久しぶりの病院勤務は充実している一方、家庭との両立は大変です。勉強する時間を捻出するのも一苦労ですが、朝は電車の中でダーモスコピークイズ、帰りの電車ではその日分からなかった事を調べながら帰る毎日です。

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