乾癬・掌蹠膿疱症外来

乾癬・掌蹠膿疱症外来

乾燥した白い厚いかさぶたが付着した角化性紅斑が全身に生じる病気で、皮膚科特定疾患に指定されています。人にうつる心配はありません。慢性の治りにくい病気のために、その時の症状に応じた根気強い治療が必要です。

乾癬の治療

乾癬の治療法を決める際には、皮疹の程度と範囲を評価するPASI (psoriasis area and severity index) という指数により重症度を決定し、その症状にあった治療法を選びます。重症度を判定する上で実際的な目安は、病変部の全体表面積に対する割合と考えられています。外用療法のみでコントロールできるのは、一般的に病変部の面積が30%程度までで、それ以上となると他の治療法(光線療法や内服療法)の併用が必要となります。ただし病変部の範囲が少なくても外用療法に反応しない場合や、生活の質(QOL)が障害されている場合には光線療法や内服療法、生物学的製剤による治療を考えます。

1.外用療法

■ ステロイド外用薬
■ 活性型ビタミンD3外用薬(オキサロール®、ドボネックス®、ボンアルファハイ®)
■ ステロイド+活性型ビタミンD3 合剤 外用薬(ドボベット®、マーデュオックス®)

初めにvery strong以上のステロイド外用薬により炎症を抑え、その後、長期外用による副作用の少ないビタミンD3外用薬に切り替えていく方法が一般的ですが、症状に応じて初めからビタミンD3外用薬を使うこともあります。

2. 内服療法

■ シクロスポリン(ネオーラル®)
臓器移植の時に使われる免疫抑制薬で、乾癬の場合、少量で効果があります。

■ レチノイド(チガソン)®
症状に応じて適宜増減します。催奇形性があり、将来子供をもつ可能性のある患者様の治療としては適しません。

■ アプレミラスト
免疫調整薬。開始時は徐々に増量するスターターパックを使用します。多くの場合治療効果は約12週頃から認めます。

■ 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
乾癬の約50%が痒みを伴うといわれています。掻くと皮疹が拡がってしまいますのでかゆみが強い場合に併用します。

3. 光線療法

外用療法だけでは治りにくい場合や内服療法ができない場合に積極的に行っています。入院あるいは週に1~2回通院して行います。光線療法は効果が出るまで照射を続ける必要がありますが、効果は高く、再発しにくい特徴があります。

■ PUVA , Bath-PUVA
■ UVB
■ NB-UVB
■ エキシマライト

4. 生物学的製剤

乾癬にかかわる炎症物質を抑える治療です。点滴と皮下注射があり、主に重症の患者様を対象に行います。また、定期的に採血などの検査が必要になります。高価ですが、高額療養費の適応となる場合があります。(詳しくは乾癬外来でお問い合わせください)

■ 抗TNFα抗体(ヒュミラ®、レミケード®)
■ 抗IL-12/23p40抗体(ステラーラ®)
■ 抗IL-17A抗体(コセンティクス®・トルツ®)
■ 抗IL-17A受容体抗体(ルミセフ®)
■ 抗IL-23p19抗体(トレムフィア®)

以上のような治療法の中から、症状や患者様の状況、社会生活でのストレス、心理面も考慮し個々の患者様に適した治療に取り組んでいます。

掌蹠膿疱症

手のひらや足の裏に、感染によらない(無菌性膿疱)が繰り返しできる慢性炎症性の難治性皮膚疾患です。胸鎖関節部などに痛みを伴う骨関節症状を伴うことがあります。

 

臨床写真

 

発症原因は明らかになっていませんが、悪化因子としては、病巣感染(齲歯 歯周炎 扁桃炎 副鼻腔炎など)や金属アレルギー、喫煙などがあるといわれています。

 

皮膚症状をPPPASI (palmoplantar Pustulosis Area. Severity Index)で評価し、治療の指標とします。

 

病状に応じて採血やレントゲン撮影などの検査を行い、必要に応じて他科紹介をいたします。

 

治療は、生活指導や病巣感染の治療を行いつつ、外用療法を主軸に、症状に応じて内服療法・光線療法などを追加していきます。また、症状が強い場合には、顆粒球吸着療法を行います。

 

当院では現在、治験を行っております。詳細は担当医にお尋ねください。

 

掌蹠膿疱症は原因不明の疾患であり、症状の軽快・悪化を繰り返しますが、治療を行うことにより、症状を軽快させさらに、悪化の波を抑えることができます。

乾癬・掌蹠膿疱症外来では

乾癬外来では患者様にアンケート調査(乾癬の症状、社会生活でのストレス、治療の満足度等)を実施して、生活の質(QOL)や治療の満足度向上を目指した治療に役立てております。 詳細は受診時診察医にお尋ねください。

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