2024年3月29日、第101回日本生理学会大会にて、本学医学科第6学年の長内未来さんが学部生ポスターアワード最優秀賞を受賞しました。これは、リサーチマインドを持った学生の育成を目的とした賞で、学部生セッションにて優れた研究成果を発表した長内さんが最優秀賞を受賞されました。
■第101回日本生理学会大会 学部生ポスターアワード最優秀賞 受賞演題名
Inflammatory amplification mechanism between PGE2-EP4 signals and TLR2 signals in abdominal aortic aneurysm
(腹部大動脈瘤におけるPGE2-EP4シグナルとTLR2シグナルの相互作用による炎症増幅メカニズム)
長内未来さんに「学長賞」を授与
また、長内さんの学会での最優秀賞受賞を受け、2024年6月19日に開催された医学科教授会にて、林由起子学長より「学長賞」が授与されました。
本学では、医学部学生が在学中に筆頭著者として英文原著論文を発表・アクセプトされた場合、または優秀な業績・研究成果を発表した場合に、学長賞として表彰され、賞状および副賞が授与されます。
■指導教員コメント(細胞生理学分野 中村隆 講師、横山詩子 主任教授)
長内さんは第3学年よりリサーチ・コースに所属し、腹部大動脈瘤が風邪などの感染症により急激に悪化するメカニズムを解明すべく研究に取り組んでこられ、その成果を第101回日本生理学会大会にて発表しました。第4学年からは臨床実習にて忙しい毎日を過ごしながらも、合間を縫って実験を進め、本番までに大変素晴らしい英語のポスターを作成しました。発表では多くの研究者がポスターの前に集まる中、活発な討論を行なっており非常に頼もしく感じました。3年間の研究成果が日本生理学会における最優秀賞の受賞、ならびに学長賞に繋がったことはひとえに研究に対する長内さんの真摯な取組の賜物です。おめでとうございます。
■受賞者コメント(医学科第6学年 長内未来さん)
この度、第101回日本生理学会大会のポスター発表で最優秀賞および学長賞を受賞させて頂きました。日本生理学会という日本でも由緒ある学会の大会で最優秀賞を頂けたことを大変光栄に思っております。受賞を嬉しく思うと同時に、3年間根気強く熱心に指導して下さり、ここまで成長させて下さった横山主任教授、指導教員の中村講師を始めとした細胞生理学分野の皆さまに、心より感謝申し上げます。
学部生としての研究はこれで一区切りとなりますが、臨床医となった後も何らかの形で研究に携わり、今後の医学に貢献できるようこれからも研鑽を積んで参りたいと思います。
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