「東京医大の研究」特設サイト
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「患者に優しい医療(低侵襲医療)」の実現に向けた研究活動

「患者に優しい医療(低侵襲医療)」
実現に向けた研究活動

06 低侵襲的内視鏡手術開発 Research

Research

消化器内科学分野 悪性胃・十二指腸狭窄に対する超音波内視鏡下胃空腸吻合部の
有効性と安全性に関する研究

悪性疾患(膵癌や胃癌など)により胃十二指腸狭窄(胃や十二指腸の内腔が狭くなってしまうこと)を有する患者さんは、食物の通りが悪くなり食事が思うように摂れなくなったり、吐いてしまったりといった症状が出現します。これまでは、外科的に胃と空腸をつなぐバイパス術や、狭窄部に金属ステントを内視鏡で留置し拡げる手技が行われてきました。我々は、この2つの手技の利点を合わせた、低侵襲で確実なバイパスを行うことのできる、「超音波内視鏡下胃空腸吻合術」を開発しました。超音波内視鏡(先端に超音波装置のついた胃カメラ)を用いて、胃から空腸を穿刺し穿刺経路に専用ステントを留置することで、胃と空腸を吻合(臓器と臓器をつなげて新たにバイパス路を作ること)するという処置となります。超音波内視鏡下胃空腸吻合術の有効性、安全性を評価することを目的に、特定臨床研究として行っています。

【分野HP】
東京医科大学 消化器内科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2020年8月 2016年2月

消化器外科・移植外科学分野
(八王子医療センター)
術前3D画像SimulationとICG蛍光法による
切除肝区域Navigationによる低侵襲腹腔鏡下肝切除法の開発

肝臓は門脈の分布によって8つのSegment(亜区域)から構成されています。特に肝細胞癌に対する肝切除では、残肝機能を温存しつつ腫瘍学的な根治性を得るためにも、その亜区域を正確に切除する手技(系統的切除)が必要とされます。そこで、術前CT画像からSynapse Vincentを用いて肝臓の3D構築を行うことで術前シミュレーションを施行しています。さらには、術中ナビゲーションとして担癌Glissonを結紮して、全身ICG注入により目的の肝亜区域領域のNegative Stainingを行い正確な亜区域切除領域を可視化することが可能となります。本研究により腹腔鏡による高難度肝切除の正確性向上に寄与することが期待されています。

【分野HP】
東京医科大学 消化器外科・移植外科学分野
(東京医科大学八王子医療センター 消化器外科・移植外科)
【研究実績に関する主な論文】
2020年6月 2019年2月

呼吸器・甲状腺外科学分野 3D画像ソフトを用いた低侵襲的内視鏡手術

胸腔鏡下肺葉切除手術およびより低侵襲な縮小手術である区域切除手術を安全・正確に行うために、3D画像ソフト(SYNAPSE VINCENT)を用いて術前シミュレーションを行っています。同システムは通常のCT撮影データを用い気管支・肺動静脈、さらに切離すべき区域間の自動識別を行い、容易に3D画像を構築することができ、術前・術中に血管の走行や解剖の位置関係、切離範囲を確認して安全で正確な手術を可能とします。またCT 値Hounsfield Unitを計算し、low attenuation areaの解析及び肺気腫の視覚的評価方法であるGoddard scoreの測定を行うことができます。さらに、腫瘍の体積を容易に計算することが可能であり、低侵襲な手術である縮小手術の適応症例が選択可能となります。

【分野HP】
東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2018年7月 2014年12月