「東京医大の研究」特設サイト
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「患者に優しい医療(低侵襲医療)」の実現に向けた研究活動

「患者に優しい医療(低侵襲医療)」
実現に向けた研究活動

01 患者に優しい早期診断法の確立 Research

Research

循環器内科学分野 核医学検査・CT検査による虚血性心疾患の非侵襲的診断に関する研究

当分野では、動脈硬化関連疾患の代表である虚血性心疾患について、非侵襲的な核医学検査により、内科的薬物治療が適する病態か、非薬物的侵襲治療を必要とする重症冠動脈疾患かを、侵襲的なカテーテル検査を行わずに鑑別できることを解明してきました。また、血管の構造を評価するCT検査と血流の状態を評価する核医学検査の融合画像を用いることによって単独の検査のみと比較し、虚血性心疾患の診断精度が向上することを解明しました。さらに、従来の検査と比較して、放射線被ばくを低減する取り組みも行っております。

【分野HP】
東京医科大学 循環器内科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2022年4月 2016年4月5日

消化器内視鏡学分野 患者に優しい細径経鼻内視鏡診断

当院では、大学病院として、いち早く細径経鼻内視鏡を導入しております。経口内視鏡に比べ苦痛が少ないとされていたため、実際に問診票にて検査中の嘔気などの症状を聞き取り有意に少なく、さらに血圧・心拍数などの心肺機能に及ぼす影響も少ないこと報告いたしました。また内視鏡画質に関しては、初期の機種では画像が劣るとの指摘もありましたが、細径内視鏡のハイビジョン化により、当院において使用している細径経鼻内視鏡(GIF-1200N)が胃癌の診断において、通常光観察さらに画像強調観察であるNarrow band imaging いずれでも経口内視鏡と同等であることを報告いたしました。今後胃癌の内視鏡検診を含めて更なる普及と精度管理を向上させること目的として、AI診断の研究を進めております。

【分野HP】
東京医科大学 消化器内視鏡学分野
【研究実績に関する主な論文】
2022年3月

循環器内科学分野 血管機能検査による動脈硬化の早期発見に関する研究

循環器疾患の中心的病態として動脈硬化に伴う血管機能障害は非常に重要であり、その予防と早期発見は循環器医療の鍵となっています。当分野では、従来の動脈硬化リスク因子である高血圧・糖尿病・脂質異常症ばかりでなく、動脈の硬さの指標で非侵襲的に検査できる脈波速度(Pulse Wave Velocity : PWV)など血管機能検査が、これらの因子よりも鋭敏に動脈硬化関連疾患の早期発症および予後を予測することを解明してきました。現在は、血管機能障害発症を予防する方策の探索を進めています。

【分野HP】
東京医科大学 循環器内科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2022年2月 2021年10月

医学総合研究所
低侵襲医療開発総合センター
メタボローム解析を活用した各種疾患のバイオマーカーの探索

生体内には様々な分子が存在しますが、その中でも代謝物に注目して研究開発を進めています。例えばがんなどの疾患部位で起きる代謝物の異常を捉え、そのメカニズムを調べるとともに、血液や尿、唾液などの体液からでもその変化を抽出するバイオマーカーがないかを探索しています。代謝に関係する様々な疾患を対象としており、幅広い診療科の先生方と共同研究を実施しています。また、臨床研究だけでなく、実用化を見据えた工学的・情報科学な技術開発も並行して行っており、侵襲性の低い検査方法の開発にも取り組んでいます。

【センターHP】
東京医科大学 医学総合研究所
低侵襲医療開発総合センター
【研究実績に関する主な論文】
2022年1月 2022年1月

消化器内科学分野 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の超音波による非侵襲的確定診断法の確立

近年、肥満人口の増加に伴い脂肪肝の増加が著しく、アルコール飲酒がほとんどないにも関わらず脂肪肝が生じ、かつ小葉内に炎症や肝細胞に障害が生じたものは非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼ばれます。NASHの問題は、そのままの状態で放置すると肝関連死(肝不全や肝細胞癌)をきたすリスクが高まることです。従って早期に診断し適切な治療介入が望まれます。しかし、NASHの診断には侵襲的な肝生検が必要です。そこで我々は、非侵襲的な超音波(エラストグラフィや減衰イメージング)による画像検査を行うことにより、患者さんの身体に優しい方法でNASHを診断する方法を確立すべく研究を進めています。

【分野HP】
東京医科大学 消化器内科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2021年12月 2020年9月

呼吸器・甲状腺外科学分野 血中細胞外小胞を利用した肺がん術後早期再発予測及び
免疫チェックポイント阻害剤早期治療効果判定のための体液生検

細胞外小胞エクソソームはあらゆる細胞から分泌され、由来する細胞と類似の機能を備えた核酸物質、蛋白などを内包します。そのため癌の診断・治療における体液生検バイオマーカーとしての役割を期待されています。我々は再発肺がん患者において、血中エクソソーム中PD-L1測定が、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の治療効果予測に有用であることを解明しました(Shimada Y et al. Sci Rep 2021)。また早期扁平上皮癌に特有の血中マイクロRNAを同定し、転移性扁平上皮癌との鑑別に有用であることを発見しています。(Shimada Y et al. PLoS ONE 2021)。現在肺がん術後早期再発及びICI治療効果予測において、より鋭敏なバイオマーカーを探索すべく、エクソソームによる体液生検研究を継続しています。

【分野HP】
東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2021年4月9日 2021年3月5日

リウマチ・膠原病内科学分野 全身性エリテマトーデスの臨床評価における
リゾリン脂質産生酵素(PS-PLA1)の役割解明と新規バイオマーカーの展開

全身性エリテマトーデス(SLE)は多彩な臓器障害をきたす自己免疫疾患です。SLE診断には自己抗体(抗DNA抗体、抗Sm抗体)や補体検査が用いられますが、診断性能は必ずしも十分ではありません。活動性評価に用いられる検査も抗DNA抗体や補体、赤血球沈降速度などに限られ、SLE診療に有用な新たなバイオマーカーの開発が求められています。私たちは血中ホスファチジルセリン特異的ホスホリパーゼ A1(PS-PLA1)がSLE患者の疾患活動性に応じて特異的に上昇することを見いだしました。PS-PLA1は実地臨床で広く用いられている全自動測定装置を用いた測定が可能であり、その実用化研究を進めています。

【分野HP】
東京医科大学 リウマチ・膠原病内科学分野
【研究実績に関する主な論文】
2019年8月30日 2010年8月5日